RON DESIGN

インテリア建築設計事務所 イギリス

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大学院を修了しました!

   

先日私は、京都造形芸術大学大学院芸術研究科(通信教育)芸術環境専攻で芸術修士の学位を与えていただきました。45歳で入学、47歳での大学院修了でした。英語で言うと、「Major in Art and Environment(Master’s program) environmental Design Field/Architectural Design」とこれまた長く難しい感じなのですが、平たく言うと、木造住宅に特化した建築の大学院です。学位をとれたことよりもこの院に入学して修了の日を迎えられたことが大変うれしいです。これが大学です。

 

なぜかというと、理由は三つ。まず一つ目は、カリキュラムの素晴らしさと濃密な先生方との授業。この教授陣である横内敏人氏、伊藤寛氏、堀部安嗣氏が大変すばらしい先生方で、さらにこの教授陣を支える先生方も素晴らしい方々でした。

月一のスクーリングの為に上洛し、へとへとになりながら、最終JRで愛媛まで帰る私の帰宅時間は、0時を過ぎており、ものすごい疲労困憊でした。目にクマをつくっておりました。(笑)翌日六時起きで娘のお弁当を作るのが本当につらかったです。(本音)

そして、スクーリングのあと翌週火曜日の午後までに、図面を送ります。送ると赤ペンで真っ赤な図面が返ってくるのです。先生の愛を感じる赤ペンにいつも涙でした。先生ありがとうございました。

この赤ペンを読んで自分なりに回答を抱えて次のスクーリングに臨みます。そして最終的には、1/50の模型と図面一式をそろえ、プレゼンをします。模型は、こんな感じです。結構中まで作りこみます。仕事を終えて夕食のあと作業を始めて、眠くなるまでやるという生活です。

通信と聞くと、そんな大変じゃないんじゃなーい?と思われる方もおいでるかもしれません。

が、私には本当に大変な二年間でした。これだけではなく、ぶあつーい指定図書を読み、専門的なレポートも何枚も提出しました。

本もこんなに読むのかと思うほど読みました。

楽しく大変なだけど充実した二年間でした。

二つ目の素晴らしかったことは、一緒に8期として学んだ19名の仲間と知り合えたことです。私の学年は、一番若い25歳から上は、60代まで。様々な環境の中で働きながら志を同じくした彼ら・彼女らと過ごした時間はかけがえのない宝物の時間でしたし、この出会いに心より感謝しています。世代を超えて「建築」というワードのもとに全国から集えたこと。そしてこの付き合いは、生涯のものとなることを考えると感謝感謝です。

さて、三つ目は、私自身のことです。私の師である先生が「この二年間を乗り越えた君たちは、根拠のない自信がついているはずだ。」とおっしゃられました。まったくその通りです。そして、今日も新しい仕事の図面を考えていると、背後霊のように先生方の声が聞こえてくるのです。(笑)設計は、一人でこつこつととても地道な作業ですが、いるはずのない声が何となく聞こえるのです。

二年の間に起業してこの院とインテリアの職業大学院を両方修了し、わたしの学生生活はとりあえず終わりました。どの職業もそうですが、経験を積み、常に学び続けていかなくてはならないのが建築やインテリアでは、大切なことだと思います。

この学びを糧にひとつずつひとつずつ丁寧な仕事をしていきたいです。そして、建築やインテリアで人々を豊かに幸せにするお手伝いができる空間を提供していきたいと思っています。大学院の詳しい内容は、こちらのサイトをご覧ください。

http://www.kyoto-art.ac.jp/tg/environment/architecture/

独立して一軒目の小さな住宅が今日完了検査済証をいただきました。次はこの話題をアップします♪

 

 

 

 

 

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