RON DESIGN / ArticiousCo.,Ltd.

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心に残る香りと大切な時間

石川啄木の「ふるさとの訛なつかし停車場の人ごみの中にそを聞きにゆく」という短歌があります。

 

中学か高校で習った記憶がありますが、その時はあまり深い意味もわからず、テスト前に「これは石川啄木の作品だ」と覚えた記憶しかありません。

 

東京に引越してきて約一か月になりました。近頃は、訛りのきつい人もあまりお見受けしないですから、もし現在、啄木が上野駅や羽田に行ったとしても、きっと訛りが懐かしいと感じることはないでしょう。

 

ちょうど先々週、愛媛県から親友が泊まりに来てくれた話を書こうと思います。久しぶりに方言で話して楽しく、とてもうれしい出来事だったからです。

 

その友人は愛媛に住んでいて、25年前にママ友として出会いました。昔からすごくきれいな人で、そのうえ性格も穏やかで優しい人です。私が起業してからもずっと応援してくれていたし、支えてくれた一人でもあります。

 

そんな大好きな彼女がわざわざ来てくれて、訛りでわちゃわちゃ女子トークをしました。25年来の友達ですから、「あの時は、あんなだったね」と女子トークは止まりません。

 

それから、愛媛ナンバーの車で一緒に代官山まで行きました。車の中でも、「まさか東京で二人でドライブするとはねぇ」とはしゃぎながら、そしてやや緊張しながら、運転をしました。

 

何のために代官山に行ったかというと、彼女が引越し祝いをプレゼントしてくれるからでした。悩んだ挙句、玄関のコンソールに置くルームフレグランスをリクエストしました。

 

「香り」って、心に残ります。彼女とのこの日の会話やシーンを思い出しながら毎日を過ごしたくて、ルームフレグランスを選びました。

 

選んだものは、イタリア・フィレンツェ発のフレグランス/コスメティックブランド「DR. VRANJES」の「ロッソ・ノービレ」。DR. VRANJES<ドットール・ヴラニエス> (drvranjes.jp)

この時、私たちがお互い同じものをプレゼントしたい、してもらいたいと思っていたことがわかり、そして、セレクトした香りも同じで、さらに感動したのでした。

 

彼女と過ごした長い年月と、これをプレゼントしてもらった時の記憶が、毎日この香りの中で広がります。そのたびに、非常に心地よく、幸せな気持ちになります。

 

この日、彼女と愛媛訛りで話した時間と、一緒に代官山でフレグランスを選んだ唯一無二の時間は、私にとって最高の贈り物となりました。

 

今朝もその香りと共に、あの時の感情を忘れることなく、毎日を過ごしています。「頑張ってね」と彼女が笑ってくれている気がします。彼女が上京していたころ東京でも街中に漂っていた金木犀の香りも今はなく、暦は11月となりました。

 

そして、昨日ついに愛媛ナンバーが品川ナンバーに変わりました。

 

RON DESIGN では、あなたの唯一無二のものを尊重しながら、あなただけの居心地のよい空間になるように、徹底的にリサーチをしてインテリアを創り上げていきます。

 

あなたのお気に入りは何ですか? あなたの思い出の品はありますか? 忘れられない時間を、インテリアというツールで魔法のように幸せな記憶にしませんか。そんなお手伝いを、ぜひ私にさせてください。

2023/11/10