『フォルナセッティ(FORNASETTI)』って聞いたことありますか?
今週は、この作家のお話をしたいと思います。
『フォルナセッティ(FORNASETTI)』はイタリアを代表するミラノ出身のアーティストであるピエロ フォルナセッティのブランドです。私は、この作家が結構好きで、プロジェクトでもクライアントについつい推してしまいます。
なぜ好きかと言うと、すごくストーリーがあって、私も彼の世界観にはまりたくなるからです。
例えば、「House with JAPANESE KURA」のマンケイブでもセレクトしています。
採用はこちら。
イギリスCole&Son(コールアンドサン)社の、SENZA TEMPO タイムレス/FRUTTO PROIBITO イタリア語で禁断の果実というタイトルのこの壁紙。怪しくて色気があり、一目惚れでした。
以前、インテリアデザインを考えているときは、映画のシーンを撮るように、頭でいろいろなものをイメージして、出演者を勝手に想像する話をしました。
このマンケイブでは、別次元の世界に導く役割をお猿さんに担ってもらおうと思いました。
私の空想の中では、夜になるとこの一匹が、話を始め、動き始め、禁断の果実をもいでくれ、さらに不思議な世界に連れていってくれそうな気がしています。
さて、先日竣工写真をとりました愛車と過ごす家(Car lover’s home)では、クライアントの書斎でフォルナセッティのデザインの壁紙を採用いたしました。
(© 撮影:藤井浩司/TOREAL)
なぜお勧めしたかと言うと、実は、クライアントが大のLVファンだったのですが、2021年LVがこのフォルナセッテイとコラボレーションしてコレクションを出した話をしましたところ、是非ご自身の部屋でも、この作家の壁紙を貼りたいという話になりました。
ちょうどコロナシーズン真っ盛りのころ無観客でルーブル美術館で行ったショーの話で盛り上がりました。LOUIS VUITTONがルーヴル美術館でショーを開催! 「フォルナセッティ」とコラボも。 | Vogue Japan
こんなのもあります。
ルイ・ヴィトン x 「フォルナセッティ」コレクション:「マル・コワフューズ」|ルイ・ヴィトン 公式サイト (louisvuitton.com)
このプロジェクトで選ばれた壁紙は、こちら。Bastoniバスト―二 (イタリア語でステッキの意味)
1940 年代のシルク スカーフ プリントとして誕生したこのデザイン。アンティークの杖やいっぱいの傘立てや帽子立てがたくさんデザインされています。
この書斎は、ガレージから直接出入りできて、クライアントのもっとも大好きな愛車のお尻部分を眺められる場所でもあります。
ガレージは、「007 ダブル・オー・セブン(Double O Seven)」をイメージした感じにしたかったので、イギリスの紳士が持つようなステッキをモチーフにしたこのデザインに私と施主は惹かれたのでした。
(© 撮影:藤井浩司/TOREAL)
こんな風にして、いろいろ話をしながら壁紙をセレクトしています。クライアントと一緒に空想の世界に旅立つのはとても楽しい時間です。
フォルナセッテイですが、今期はイタリアの有名家具メーカーPoltrona Frau [ポルトローナ・フラウ]とコラボレーションしたようです。Vanity Fair XC Imagine Reality Edition Armchair by Fornasetti (poltronafrau.com)
楽しいことしてくれています。
ますます目が離せない『フォルナセッティ(FORNASETTI)』を覚えておいてください。
楽しい週末をお過ごしください。今日は、イタリア語でciao!!