古典落語の「寿限無」をご存じでしょうか。生まれたわが子にいい名前をつけるため、和尚さんにお願いして、幸せに限りない良い名前をつけるために書き出してもらった言葉を一つだけ選べず、子供のために良かれと思ってすべて名前にしたため、やたらと長い名前になったという話です。
「じゅげむ じゅげむ ごこうのすりきれ…」と始まり、その中で「くうねるところにすむところ」という言葉も出てきます。人が生活をするうえで大切な「衣食住」の「食」と「住」に困らずに生きていけるように願った言葉です。
1/1に起こった能登半島地震では、そんな大切な「くうねるところにすむところ」が一瞬にして失われてしまいました。お亡くなりになった方のこと、今も寒い中、避難所生活を余儀なくされている方のことを思うと、本当に胸が痛みます。余震も続く中、何かできることはないのだろうかと考えてしまいます。大谷選手や芸能人の方のようなことはできないけれども、何かできないかなと。
私の友人である、石川県金沢市の日本料理の名店「銭屋」を営んでいらっしゃる高木さんが、海外のメディアから取材を受けていました。Earthquake update: “There will be a time when we can start helping out” (timeout.com)ご本人の許可を得て、この内容の写真一部と記事リンクをシェア致します。言葉を失いました。
世界的に活躍している彼のもとには、国内外のシェフからボランティアを申し出る人たちがいるそうです。気持ちはありがたいが、いまボランティアに来ていただいても、来た人がクラックにはまりレスキューを出動させる事態になったり、渋滞の原因となっているらしいのです。
良かれと思ったことがうまくかみ合っていない事態になっていることを知り、「気持ちを伝える」難しさについて考えさせられます。
1/2の航空機の事故も、良かれと思って「No.1」と発した言葉も原因のひとつではないかという報道を聞いて、ここでも胸が痛みました。
そんな中、私にもできる支援を見つけました。ふるさと納税とマイルを使った寄付です。
【ふるさと納税】令和6年(2024年)能登半島地震に係る寄附について | 石川県 (ishikawa.lg.jp)
令和6年能登半島地震災害支援のためのマイル寄付を承ります|ANAマイレージクラブ
小さな小さな支援ですが、少しでも気持ちばかりですが、お役に立てたらと思います。
一日も早い平常をお祈りしたいです。