「カルトナージュ」をご存じでしょうか。
Cartonnage(カルトナージュ)とは、厚紙を切り、布やリボンで装飾し、ボックスなどを作るフランスの伝統工芸です。カルトナージュが作られるようになったのは18世紀。その名前の起源は、フランス語で厚紙を意味するcarton(カルトン)から来ています。
年末になると、お歳暮などでお菓子を頂戴し、それがけっこう立派な箱なのですが、ブランドのロゴが入っていたりして、なんとなく再利用に抵抗があり、また私は、職業柄サンプルで使わなくなった生地や壁紙もたくさん持っていました。ずっとこれらをゴミとしてではなく、再利用できたらなぁと考えていました。
空き箱や牛乳パックを再利用して布を貼って仕上げるといったカルトナージュは、とてもエコでサステイナブルなのですが、初めはきちんと習ってみたくて過日茅ヶ崎まで、出かけました。
出かけたのは、こちらKuTembea: 湘南茅ケ崎オーダーカーテンとインテリア雑貨のお店です。
実は、オーナーの亜由美さんとは大学の同級生。昔からすごーく優しくて人の気持ちに寄り添うことができた素晴らしい女性でしたが、このお店もまた、彼女とそのご主人のキャラクターそのものの店で、まさに顧客一人一人に優しく寄り添っているとても素敵なお店でした。全国で「カルトナージュ」を教えている先生はたくさんいらっしゃるのは、知っています。しかし、愛媛からせっかく東京に引越をして通える距離感になったので、なんとしても他でもないかつての同級生に教わりたくて、行ってまいりました。
あらかじめ作りたいものは、相談していました。
本当は、初心者の私には、非常に難易度の高い作品でしたが、私は模型など多く作っていること、手芸は得意とわかってくれていたので講師の亜由美さんの許可を頂きかなり上級者向けのものにトライすることにしました。
材料は、こんな感じで用意してくださいました。こちらは、キットがあるので、厚紙を切る作業はなくよかったです。完成目標作品は、奥のもの。
さぁ、いよいよ作業開始。どこの部分にどんな柄を持ってくるかを考えてひたすら、切って貼っての繰り返し。単純作業が楽しくて、普段と違う脳が使えるし、亜由美さんと楽しいトークをしながら・・。
途中段階は、写真NGなのであまり撮れていませんが、なんとも和やかな時間でした。
中のパーツができた時点の写真です。
最終は、こんな風に出来上がりました。さて、このお道具箱は、母へのバースデイプレゼントと決めていましたので、せっかく苦労して作り上げた傑作を持ち帰ることはできないのですが、気持ちが伝わればいいなぁと思っています。
約10時間の作業時間。途中おしゃべりをしながらご飯も食べながらまったりと茅ヶ崎で過ごした時間は、大学時代にタイムスリップしたかのような気持ちになり、私にとっては至福の時間となりました。
手作りって、苦労して作りながら、例えばボンドべたべたになっても気にせず黙々と考えながらの作業で、その費やした時間も含めての贈り物だなと思います。しかしながら実は、逆にその時間は、母が与えてくれた旧交を温める時間でもあったのではないかと感謝しています。
そのうち、私のサロンでも亜由美さんによる「カルトナージュ教室」を模索中。
「お誕生日おめでとう! 長生きしてね。」というメッセージと一緒にそろそろ届く頃でしょうか。
本日はせっせと図面を描いて少々疲れましたが、なんだかとてもハッピーな気分です。ちなみに、実は黙々と図面を描く日は、いろいろクライアントのことを想像しながら、考える時間なのでとても楽しい大好きな時間です。
皆さんは、どんな時間がお好きですか。素敵な週末をお過ごしください。