早いもので六月も半ば。今週末は愛媛に来ています。
久しぶりの愛媛は、「暑い!!」「紫外線がまぶしい。」「もう夏??」そんな印象です。田んぼの稲も健やかで海もきれいでなんだか非常にのどかです。
さて、CLTってご存じですか。読み方は、そのままシーエルティと読みます。クロス・ラミネーティッド・ティンバー(英語:Cross laminated timber、略称:CLT、または直交集成板)のことです。ひき板(ラミナ)を並べた後、繊維方向が直交するように積層接着した木質系材料のことで、厚みのある大きな板であり、建築の構造材の他、土木用材、家具などにも使用されています。
CLTは1995年頃からオーストリアを中心として発展し、現在では、イギリスやスイス、イタリアなどヨーロッパ各国でも様々な建築物に利用されています。
私の仕事の範疇は、インテリアデザインから建築まで範囲が広いのですが、最近はインテリアのお仕事よりもかなり建築的な設計者らしいお仕事をしており、このCLTを活用するとある施設を計画中です。
私がCLTの本物をみたのも実は、ロンドンのビクトリアアルバートミュージアムの中庭のインスタレーションが最初でした。
愛媛に来た理由の一つとして、この板を製作する工場を見学させていただくことが目的の一つでもありました。
行ってまいりましたのは、株式会社サイプレス スナダヤさん。株式会社サイプレス・スナダヤ (sunadaya.co.jp)
専務の砂田さんのご案内の元、丸太からCLTができるまでの工程をまるっと拝見し、とてもとても有意義な時間を過ごすことができました。実はここで万博の屋根も作っていますよ。愛媛の企業!!すごい!!
ふと、毛利元就の三本の矢の話を思い出した私。愛媛の林業もこういった企業の努力でどんどん変わっていくと思います。
農家の新鮮な野菜を仕入れたシェフがアッと驚く料理を作り上げるように我々設計者もこれを使ってアッと驚くようなことを考えなくてはいけないなと思いながら工場をあとにしました。砂田専務ありがとうございました。
CLTって言葉を覚えていてくれたらうれしいです。 よい週末をお過ごしください。