六月も最終週となりました。現在『House with JAPANESE Kura』が二つのアワードにノミネートいただき、投票期間になっています。業務の合間にSNSをしていますが、この案件を振り返ってみて、いろいろな多くの人々に助けられたなあ、いろいろな出会いがあったなぁと思い出し、感謝していました。
写真を整理しながら、何が私をここまで突き動かしたのかわかりませんが、自分の納得する床柱を求めて雪深い吉野まで行ったことを思い出しました。2022年のクリスマスイブのことです。この出会いは、私にとっては、サンタさんからの贈り物だと今でも感じています。誰の紹介でもなく、インターネットから問い合わせて吉野まで行き、この床框や床柱となる材料と出会えた時の感激は言うまでもありません。
愛媛県からスノーブーツを履いて出かけましたが、ここまで新雪とは思っていませんでした。
「ここは田舎ですから、なんのおもてなしもできんのですが。」とおっしゃって出してくださったおいしい温かいお茶の味を今でも忘れることができません。人のぬくもりというか優しさに涙が出そうでした。
ただただ、出会いに感謝したこと。そして、プリント建材が発展している中、昔ながらのやり方で本当の日本の木の美しさを守る職人集団に魅了された瞬間でした。
この材と運命的に出会えたこと。この材を美しく加工してくださった大工さんや監督さんに出会えたこと、誰一人欠けてもできなかったこの空間。今振り返っても本当に美しいです。
(撮影;藤井浩司/TOREAL)
投票は、エリートアワードは7/3まで。https://thedesignawards.co.uk/elite-voting/
スカイデザインアワードは、7/7までです。https://www.skydesignawards.com/sda2024publicvote
来週は、カプリ島で『House with JAPANESE Kura』のElite award2024のセレモニーがあるので、こちらのエッセイはお休みします。私は、パッキングをようやく始めます。
よい週末をお過ごしください。